歯ぎしり・噛みしめが気になったら

このようなお悩みはありませんか? 歯ぎしり・噛みしめは、歯に 悪影響を与えるだけでなく、歯ぐきや顎の骨、肩など全身にまで影響を与えることがあります。そのため、自覚症状はなくとも、「顎が痛い」「頭痛・肩こりがひどい」場合、原因として強い歯ぎしり・噛みしめが考えられるのです。

ブラキシズムの影響と弊害

ブラキシズムとは、歯ぎしりと噛みしめのこと。歯ぎしりは睡眠中に行うので自覚がある人は少なく、人に指摘されて初めて気が付く方も多いようです。噛みしめは、起きているときでも無意識に歯を食いしばってしまうことをいいます。

ブラキシズムで歯や顎の骨が受け止める力は、強い方では70kgを超えるほど大きな力といわれています。硬いものを噛む場合などと違い、大きな力が持続的に加わり気付かないうちに歯や顎に大きな負担をかけてしまっているのです。

ブラキシズムによって起こる症状例

歯への影響
  • 歯がすり減る
  • 歯がしみる
  • 冠や詰め物が外れる
  • 歯が割れる
激しく歯と歯がこすられるため、エナメル層がすり減り神経に近い象牙質が出てきてしまいます。そのため、しみたり強度が落ちて歯が割れてしまったりするのです。
歯ぐき・顎の骨への影響
  • 歯ぐきの急性炎症
  • 顎の骨の吸収が速まる
  • 歯周病の進行
  • 顎関節症
歯周病になっている歯ぐき周辺の歯にブラキシズムによって大きな力がかかると、歯ぐきの急性炎症が起きたり顎の骨の吸収が速まったりするなど、状況がさらに悪化することがあります。
その他の器官への影響
  • いびきがひどくなる
  • 口まわりの筋肉の痛み
  • 顎のずれ
  • 顔面の変形
  • 頭痛・肩こり
  • 骨の隆起
ブラキシズムは口腔内への影響だけでなく、顔面の筋肉にも影響を与え、さらには頭痛や肩こりといった症状を引き起こすこともあります。

ブラキシズムに対しての吉原歯科医院の治療法

ナイトガードの作成

歯や顎の骨にかかる力を軽減するために、ナイトガードを作製します。毎晩歯にはめて寝ることで、歯ぎしりの際の負担を軽減します(スポーツ用のマウスガードもあります)。

咬み合わせの調整

咬み合わせの調整をします。必要に応じて、歯列の矯正をすることもあります。

虫歯・歯周病の治療

歯周病の悪化を防ぐためのケア、プラークコントーロールやクリーニングを行います。

生活指導
日々の生活で
気を付けること
  • 歯ぎしり・噛みしめことに気付いたらすぐにやめる
  • 唇や頬、顎など口のまわりに力を入れないようにする
  • 重い荷物を持つときや激しい運動をする際は、歯を食いしばらないよう気を付ける
  • 頬杖をつくなど、歯と顎に力のかかる行為はできるだけ避ける
  • ストレスをなるべくためないようにする
寝るときに
気を付けること
  • リラックスして寝られるよう、布団の中まで悩みごとを持っていかないようにする
  • 枕はなるべく低いものにする(高いと噛みしめやすい)
  • 横向きは極力避ける(顎に力が入りやすいため)
食事の際に
気を付けること
  • 一方の顎に負荷がかかりすぎないよう、左右均等に噛んで食べる
  • 極端に硬いものは毎日食べないようにする
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